ピックアップ情報 第6弾
少子高齢化の進む現代日本において、生活習慣やスタイルの多様化に合わせ、家づくりも変化し続けています。
今後、消費税率10%への引き上げを控えた駆け込み需要の発生や、住宅ローン金利が低水準を保っていることから住宅購入意欲が高まりを見せている中、好まれる家づくりとは。「長く住む家だから快適に過ごしたい」「安心安全な家に住みたい」…快適な暮らしをつくりあげる家づくりとはどんなものか、LIXIL山形ショールーム様に住宅設備のトレンドをお聞きしました。
水で滑りやすくなった床や、危険が潜むこともあるお風呂では、高齢者や子供向けに考えられた工夫は多岐にわたります。例えば、高齢者の視力にあわせ、床と壁、手すりの色をはっきりと区別できる色設計や、開き戸より重心の移動が少ない引き戸が好まれています。
また、腰かけられる浴槽蓋や、入り口に手すりがあるもの、出入り口に段差の少ないものを選ぶ人も多く、高齢者だけではなく障害のある方でも一人で安心して入れるような設計が人気です。
子どもがいるご家庭では、浴槽の中にベンチをつけることで、お母さんと向き合ってお風呂に入れる工夫が盛り込まれたものが人気です。また足を乗せることで伸ばすことができ、ゆったりと浸ることができます。長い目で見て使用し続けたいと思う型が好まれています。ベンチ型ということで節水にもつながり、高い人気があります。
最新の浴室は機能性や清掃性などを重視し、どのメーカーも様々な機能を取り入れている傾向にあります。
また体を洗うだけでなくオンとオフを切り替えリラックスできる空間を求める需要も増えております。
ここでは肩湯やジェット機能、打たせ湯ができ日頃の疲れやコリをほぐすことができ家に居ながら温泉気分を味わえる浴室が人気です。
寒い冬でも暖かく入っていただけるよう断熱材や暖房が備わっております。
壁や浴槽、床などの色に関しては洗面室との色合いをコーディネートされる方も増えております。
トイレで注目されているのは、「節水」と「清潔さ」のようです。とくに、従来の陶器より新素材によって汚れが付きにくく、掃除回数を減らすことにつながり、掃除にとられる時間を短縮できるようになっているようです。これは、洗剤の量や水の量も少なくすみ、エコにもつながります。他には、今まで手が行き届かなかった場所を掃除できるようにした機能や、泡クッションで男性立ち小用時の飛沫汚れや着水音を軽減できる機能など、トイレの最新事情に関しては数えきれないくらいの多様な機能があります。こういったトイレそのものに機能性をもち、生活時間をより快適に過ごせるための工夫が注目されています。
また、トイレも部屋の一つとしてデザイン性を求める方も増えております。近年では、より快適にとの意向から、トイレのタンクを無くしたタンクレス型のトイレが人気となっているようです。手洗いを設ける方も増えデザイン性も高くなっており、手を洗うだけでなく収納を兼ね備えたタイプを求める方が多くなってきています。お客様をお迎えした際に、気持ちよく使っていただけるデザイン性も兼ね備えたものが、トレンドとなっています。
近年、LDKの住宅も増え、「見せるキッチン」へと変化しています。客間のない間取りの家が増えたことで、お客様をリビングへ通すようになり、リビングから見えるキッチンを「おしゃれ」にしたい方が増えています。
収納スペースも、よりスタイリッシュになってきています。家族と対面しながら料理を行えるカウンター式キッチンが多く見られるようになりましたが、それに影響して、調理器具の収納の充実化も図られてきました。調理器具の出し入れや食器洗い、清掃などキッチンで行われる動作を見つめなおすことで使い易さ使い心地を求める傾向にあります。キッチンでは最新のセラミックトップという素材が注目されています。熱・キズ・汚れに強く、掃除のしやすさと安心感が人気の理由です。
今はSNSなどから話題のデザインを見つけて、目星を付ける人も多くいます。トレンドはアンティーク加工のあるおしゃれなカフェ風で、20〜40代の女性に好まれています。
近年、シンプルライフやミニマムライフなどの暮らしが見直されておりキッチンもシンプルさを求める方が多くなりました。食事を作る場所だけでなく家具のように空間に溶け込むキッチンと考える方が増えると思われます。
オール電化住宅の普及率も高く合わせてIH導入が増えております。
ガスも火力の強さで人気を誇っており、デザインも可愛らしい色のタイプも出ております。どちらも機能性、清掃性、安全性は充実しており使う方にとっては選択幅が充実していると言えます。
これまでは奥様が選ぶことが主でしたが、最近では男性の方も調理される方が増え、ご夫婦一緒に選ばれる方が増えております。
料理をする時間がもっと楽しくなるのではないでしょうか。
最新の住宅事情のトレンドとして、安心で安全なものが求められ、掃除のしやすさや手が届かなかったところへの気配りが好まれていることが伺えました。家で過ごす際の手間を減らし、自分の時間を作り出したうえで、おしゃれで落ち着いた空間の住宅で過ごしたいという方が増えているようです。
快適な暮らしをつくるには、各メーカーのショールームで展示を実際に目で見て、手で触ることで、トレンドを知り、自分の作り出したい住宅をイメージすることが重要になるようです。
株式会社LIXIL 山形ショールーム
山形県山形市城西町4-27-33
http://www.lixil.co.jp/showroom/tohoku/yamagata/
平成28年5月取材
ピックアップ情報 第8弾
山形県産木材を使った住宅建築を促進するため、山形県がローン金利の一部を補助する「山形の家づくり利子補給制度」で、2017年4月から新たに、中古住宅の購入が補助対象に加わりました。 ...more